福井を舞台にした映画・小説

美しい山々や若狭湾、歴史的建造物の多い福井は映画や小説の舞台となることも多々あります。ここではそんな福井を舞台にした映画・小説を紹介します。

映画

「越前竹人形」

1963年10月5日公開の映画です。越前国武生市竹神部落に副業として竹細工を広めた氏家喜左衛門が死んだのち、息子の喜助のもとへ玉枝と名乗る人物が訪ねてきます。喜助は玉枝を嫁に迎え、父が玉枝のために作った竹人形に触発されて一対の夫婦を表す竹人形を作り上げるという物語です。福井県出身の小説家・水上勉の同名小説を映画化した作品で、監督は吉村公三郎が、玉枝役を岩尾文子が、喜助役を山下洵一郎が務めました。

福井で何しようかな

「男はつらいよ 柴又慕情」

1972年8月5日に公開された、男はつらいよシリーズの第9作目です。マドンナ役に吉永小百合を採用し話題となりました。旅先の金沢で寅次郎が三人の女性旅行客と出会い、その中の一人で著名な小説家の娘である歌子に強く心惹かれてしまうというストーリーです。福井県の東尋坊で撮影が行われました。

「北陸代理戦争」

1977年2月26日に公開された深作欣ニ監督による実録映画最終作です。福井市・敦賀市、輪島市、金沢市を舞台に、関西・名古屋を巻き込んだ地元ヤクザの抗争を描いています。残虐さと救いのなさが描かれ、ラストには「俗に北陸三県の気質を称して越中強盗、加賀乞食、越前詐欺師と言うが、この三者に共通しているのはいきるためにはなりふり構わず、手段を選ばぬ特有のしぶとさである」とのナレーションが流れます。キャストには松方弘樹や地井武男などの大物俳優が名を連ねています。

「風雪を越えて」

1982年に福井県で公開されたドキュメンタリー映画です。1981年の置県百年記念事業として福井県が企画し民間の映画会社が製作にあたり、1982年4月3日に一般公開されました。明治維新以降の福井県の歴史を追った内容となっていて、ナレーターに福井出身の俳優・宇野重吉が参加し内容に重厚さを加えています。

「夜叉」

背中一面に彫られた刺青から“夜叉”と呼ばれた伝説の男・修治は女の為にヤクザから足を洗い、日本海の海で漁師となって妻子と暮らしていました。ある冬のことミナミから蛍子という女が流れてきて小さな居酒屋を開きます。蛍子の都会的な魅力に修治の心は揺れ動きますが、やがて蛍子のヒモでシャブ中のヤクザ・矢島が現れます。矢島が漁師仲間に覚醒剤を売り始めたとしった時、修治の中の夜叉が再び蘇り・・・。監督は降旗康男、主演は高倉健が務めました。美浜町や敦賀駅、若狭湾で撮影が行われ、1985年8月31日に公開されました。

「俺たちの行進曲」

1985年に製作された映画で、1954年頃の福井市を舞台にした青春映画です。原作者は直木賞小説家の有明夏夫です。劇場未公開作品で、映画が完成して数年後に1度だけ県内のテレビ局が福井県民向けに放映しました。戦災、震災、洪水という3度の大災害を立て続けに受けながらも、不死鳥のごとく復興しつつある福井市を舞台に、復興の勢いに負けないくらい元気に青春を謳歌する越前高校3年生の3人組を描いています。

「釣りバカ日誌7」

1994年12月23日に公開された釣りバカ日誌シリーズ第7作です。同時上映は「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」で、「男はつらいよ」との同時上映として制作された最後の作品です。福井県でロケが行われ、若狭湾での豪快なチヌ釣りが魅力の作品となっています。

「大怪獣東京に現わる」

1998年に公開された怪獣映画です。日常生活が怪獣の出現で崩壊する様をコメディタッチで描いていて、「怪獣が出ない怪獣映画」としても有名です。主人公は福井県三国町に住む専業主婦で桃井かおりが演じました。

「宣戦布告」

1998年に麻生幾によって書かれたポリティカルサスペンス小説を、2002年に石侍露堂監督が映画化した作品です。200X年、福井県敦賀半島に北東人民共和国の潜水艦が座礁し完全武装した特殊部隊が上陸し、自衛隊との闘いが始まるというストーリー。古谷一行や杉本哲太などの豪華キャストも見所の映画です。

「福井青春物語」

森川陽一郎監督による映画で、2005年10月22日に公開されました。福井のご当地映画で、全キャスト、全スタッフ、全ロケ地が福井県内という福井尽くしの青春映画です。登場人物の全員がコテコテの福井弁を話す為、共通語の字幕が付いています。製作予算は8万円、最終的な製作費は30万円と非常に低予算で作られた地方映画ながら、東京や名古屋などで劇場公開されました。

「福井青春革命」

小野寺昭憲監督によるドキュメンタリー映画です。「福井青春物語」のメイキング・ドキュメンタリーとして同時上映されました。森川陽一郎監督と主演俳優の津田寛治の出会いから、地元福井でのロケに完全密着しています。二人の友情と周囲のキャスト・スタッフのコメントを交えながら、本編では見えなかった映画製作の舞台裏を描いています。

「雪の花」

第3回Yahoo!JAPAN文学賞を受賞した同名の短編小説を映画化した作品で、テレビ朝日で放送されました。原作の舞台は福井県で、題名にもなっている「雪の花」は福井県の県花である越前スイセンを指しています。また、監督を務めた小野寺昭憲も福井県出身であり、作品のエンドロールには協力団体として福井県、越前丹生農業協同組合、越前水仙出荷協議会の名前が連なっています。

「旅の贈り物 明日へ」

2012年10月27日に公開された映画です。定年を迎えた孤独な独身男性が、ふとしたことから初恋の記憶を呼び覚まし旅に出る姿を美しい春の福井を舞台に描いています。福井県内各所でロケが行われたため、福井県内で先行上映が行われました。前川清が初出演した映画としても知られています。

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小説

「天皇の料理番」

1979年に出版された、杉森久英によるノンフィクション小説です。宮内省大膳職主厨長(料理長)を務めた秋山篤蔵の青年期から主厨長になるまでを描いた作品で、1980年にはドラマ化もされました。ストーリーは篤蔵が福井県の寺に修行に出されるところから始まります。そこで篤蔵は軍隊の厨房で作られたカツレツの味に感動し、料理人になることを志して上京するというストーリーです。ドラマ版では主人公の篤蔵を堺正章が演じました。

「雷鳥九号殺人事件」

1983年に出版された、西村京太郎の推理小説です。十津川警部シリーズの一つでもあり、1987年に「西村京太郎トラベルミステリー」の1作としてドラマ化され、テレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場」で放映されました。殺された男性と恋人の思い出の地として福井県大野市の九頭竜湖が登場します。

「寝台特急『北陸』殺人事件」

1984年に出版された西村京太郎の推理小説です。「雷鳥九号殺人事件」と同じく、十津川警部シリーズの1作です。主人公の理沙が大学時代の友人であるめぐみと金沢への旅行を計画し、その途中で殺人事件に巻き込まれるというストーリーです。物語の重要な拠点として、芦原温泉や東尋坊が登場します。

「天空の蜂」

福井を舞台にした長編クライシスサスペンスです。作者は「白夜行」「ガリレオシリーズ」などで知られる東野圭吾です。1995年に刊行され、第17回吉川英治文学新人賞候補作にもなりました。軍用の超大型ヘリコプターがテロリストに奪取され、現在稼働中の原発を破壊しなければ、遠隔操作で福井県の高速増殖炉「新陽」へ墜落させると脅迫するというストーリーです。

「煙か土か食い物」

舞城王太郎作の小説です。腕利きの外科医としてアメリカで活躍していた主人公が、母親が連続主婦殴打生き埋め事件の被害者になったとの知らせを聞き故郷の西暁町へ帰ってくるというストーリーです。福井県が舞台となっているため、セリフのほとんどが福井弁で話されています。この小説は舞城のデビュー作でもあり、第19回メフィスト賞を受賞しています。

「浜風受くる日々に」

風見梢太郎が2008年に発表した長編小説です。主人公・哲郎が、甲子園球場のすぐそばにある私立K高校に入学し、様々な人々とのふれあいを通して成長していく青春小説となっています。哲郎の出身地として福井県が登場します。

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