東尋坊

東尋坊とは

東尋坊は福井県坂井市三国町安島に位置する崖で、日本の名勝にも指定されている福井を代表する観光スポットです。越前加賀海岸国定公園に属していて、かつては観光スポットとしてい遊園地やへび園が設置されているヘルスセンターなどを擁していました。海食によって海岸の岩肌が削られ、高さ約25メートルの岩壁が続いています。この岩は輝石安山岩の柱状節理で、これほどの規模を持つものは世界に三箇所だけであり地質上極めて貴重とされていて、国の天然記念物にも指定されています。

福井で何しようかな

名前の由来

東尋坊の由来や伝承は複数ありますが、雄島の大湊神社で紹介されている由来が有名です。昔、平泉寺には数千人の僧侶がいました。その中にいた東尋坊という僧は、怪力を頼りに、民に対して悪事の限りを尽くしていました。東尋坊が暴れだすと手がつけられず、誰も彼を抑えることが出来ませんでした。東尋坊はまさにやりたい放題、好き勝手に悪行を重ねていたので、当然のように平泉寺の僧侶は困り果てました。また、東尋坊はとある美しい姫君に心を奪われ、恋敵である真柄覚念(まがらかくねん)という僧と激しくいがみ合っていました。そんな寿永元年の4月5日、平泉寺の僧たちは皆で相談し東尋坊を海辺見物に誘い出します。一同が高い岸壁から海を見下ろせるその場所へ着くと、早速岩の上に腰掛けて酒盛りが始まりました。その日は天気も良く眺めの良い景色も手伝ってか、皆次第に酒がすすみ、その内東尋坊も酒に酔って横になり、うとうとと眠りはじめました。東尋坊のその様子をうかがうと一同は目配せし、真柄覚念に合図を送りました。この一同に加わっていた真柄覚念は、ここぞとばかりに東尋坊を絶壁の上から海に突き落としました。平泉寺の僧侶たちのこの観光の本当の目的は、その悪事に手を焼いた東尋坊を酔わせて、高い岸壁の上から海に突き落とすことだったのです。崖から突き落とされてようやくそのことに気付いた東尋坊でしたが、もはや手遅れ。近くにいた者を道連れにして、東尋坊は瞬く間に崖の下へと落ちていきました。東尋坊が波間に沈むやいなや、それまで太陽の輝いていた空は、たちまち黒い雲が渦を巻きつつ起こり、青い空を黒く染め、にわかに豪雨と雷が大地を打ち、大地は激しく震え、東尋坊の怨念が、ついには自分を殺した真柄覚念をもその絶壁の底へと吸い込んでいきました。それ以来、毎年東尋坊が落とされた4月5日の前後には激しい風が吹き、海水が濁り、荒波が立ち、雷雨は西に起こって東を訪ね平泉寺へ向かったといいます。

特徴

東尋坊は、今から約1200~1300万年前の新生代第三紀中新世に起った火山活動で、マグマが堆積岩層中に貫入して冷え固まってできた火山岩が、日本海の波による浸食を受け地上に現れたものとされています。東尋坊の火山岩は白色の斜長石の班昌や暗緑色の普通輝石・紫蘇輝石の班昌を含む安山岩で、マグマが冷えて固まるときにできた5~6角形の柱状の割れ目(柱状節理)が発達しています。この柱状節理の規模の大きさが地質学的に極めて貴重であるとされ、昭和10年(1935年)に国の天然記念物・名勝に指定されました。また、平成19年(2007年)には日本の地質百選に選定されています。

「自殺の名所」を払拭

ここ東尋坊は著名人の自殺等により自殺の名所としても全国的に有名ですが、地元ではそのマイナスなイメージを払拭しようと様々な取り組みが行われています。自殺を思いとどまらせるための句碑や看板を設置して自殺を防ぐ努力もなされています。

救いの電話

公衆電話にテレホンカードや10円硬貨を常備して誰かに相談ができるようになっている「救いの電話」を設置し、自殺を思いとどまらせるようにしています。

ドリャーおじさん

かつて、飛び降りしても簡単に死ねないことをアピールするために敢えて飛び込みを実演する人もいました。一部の人からは「ドリャーおじさん」との愛称でよばれ、通算二万回以上飛び降りては断崖絶壁を這い上がるという行為を繰り返していました。

NPO心に響く文集・編集局

元警察官の茂幸雄さんが理事長を務める自殺志願者の支援活動団体で、2004年に発足しました。各種周辺パトロールによる遭難者や自殺志願者の保護、保護した後の福祉面・金銭面での生活支援を行っています。また茂さんはおろしもち屋を経営しており、自殺志願者に振る舞い自殺をやめるよう説得をしています。ただし、地元議員からは、自殺者が減れば“自殺の名所”としての東尋坊の集客力が落ちかねないという批判も受けています。

恋愛の舞台

東尋坊と真柄覚念が女性を巡っての恋敵同士でもあったという逸話を前面に押し出す形で、「悲恋の舞台」としてのアピールを行い、自殺の名所としてのイメージを払拭する試みが行われています。

「笑点」でのネタ

「笑店」では、主に林家たい平による殺人事件のネタでの現場として「東尋坊」が用いられ、主に「おじいさん(桂歌丸の場合が多い)」を突き落とすと云うネタをする事があります。その際、火曜サスペンス劇場のテーマ曲を歌いだすのが定番となっています。このように「自殺の名所」を「笑い」に変えることでマイナスイメージの払拭を行ってきましたが、近年では教育関係者からのクレームがあったため、用いないようにしています。

観光名所についてもっとkwsk!

東尋坊の見所と周辺観光スポット

東尋坊の見所

  • 屏風岩
  • 三段岩
  • 蝋燭岩
  • 大池

周辺観光スポット

  • 東尋坊タワー
  • 雄島
  • 越前松島
  • 荒磯遊歩道
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